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師匠に会いに行く 5 (お産に立ち会う)
☆「師匠に会いに行く」シリーズのはじめは→こちら

助産院のある最寄り駅へつき・・・
「これから体力勝負よ。お腹が減ったなんて言ってられないし
いつお産が終わるかわからんから、行く前に少しお腹にいれとこね。」
と、うどんやさんへ立ち寄る。

うどんやさんを後にして、助産院へ向かう。着いたのは午後7:30くらい。

助産師の先生にまず会い、
師匠:こちら今回うちのアシスタントに入ってくれる鍼灸師の○○さん。
    北海道から来てるんですよ。
私:鍼灸師の○○です。よろしくお願いします。
助産師の先生:あれ〜、北海道から。すごいね!
        先生(師匠)のやり方継いでくれるの!
        助かる妊婦さん増えるねー!
・・・なんて助産師の先生が言ってくださった。

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今回、訪問させていただいた助産院は、
普段から妊婦さんのお灸教室も開かれていて
分娩の際にもお灸を積極的に入れていく助産院です。
もちろんフリースタイル出産で、家族の立会いもできます。

ノーリスクの妊婦さんのお産しか引き受けられない助産院では、
実際のお産になってみなければわからない事態(弛緩出血など)を
避けるべく、妊婦指導もある程度厳しいし、
なるべく軽くよきお産になるような事を
取り入れることが多い場所です。

師匠と助産院の先生がある時ある場所で出会い、
「お産にお灸入れてあげると(分娩所要時間)2時間、
出血150mlくらい(*極少です)でお産させてあげれるのも可能ですよ。」
と話をし、助産院の先生は「うそ〜。」との反応から
お灸をお産の現場に取り入れるきっかけとなったそうです。

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(*分娩の際の出血量は、中量が300〜500ml。
お産を経験された方であれば、ご自身のお子さんの母子手帳をご覧下さい。
ちなみに、私は創真のお産では、336mlでした。
自分では少ないと思っていましたが、師匠に
「そんなことないよ。もっと軽くさせてあげれるんだから。」と^^;)

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助産師の先生と師匠との何千回にもわたるお産の現場経験から、
後産(胎盤排出)が遅れたらこの灸がいいとか、
弛緩出血(お産の後子宮収縮しないと大量出血する)しないには
この灸がいいとか、
臍帯巻絡(へその緒の巻きつき)はこの灸で抜けるとか。
多くの発見があり、師匠と助産師の先生の信頼関係は抜群で、
それを取り入れるのが当たり前になっていて、

助産師の先生:うーん。ちょっとお産のすすみがストップしてきたね。
       先生(師匠)、補のお灸入れて下さらない?
・・・なんて、当たり前のように会話されているのが、
私にはとても新鮮で斬新で、感動しっぱなしでした。
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助産院の院長にご挨拶してから、
破水し入院し、陣痛の始まった産婦さんのいる部屋に
「どう?頑張ろうね!」と師匠が声をかけに行く。

師匠が「こちら今日アシスタント入ってくれる方ね。」
と私を紹介して下さり、
「鍼灸師の○○です。よろしくお願いします。」と私も答える。

師匠は「この人も去年男の子産みはったんよ。
私よりお産の記憶が新しいからね。
この人はその痛み、自分の事のようにわかるよー!」と話して下さった。

確かに記憶が新しい分、どのくらいお産が進んでいるのか、
どうなったら生まれる陣痛なのかは、体で覚えている。

そのママさんも「よろしくお願いします。」と
安堵した笑顔で私におっしゃって下さった。

「そろそろお産づけのお灸しておこうね。」
と師匠が産婦さんに声をかけ、
お産づけのお灸と診察(脈診)を行うことになる。

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午後7:45

師匠が脈をみた。
「ちゃんとお産の脈になってるよ。これだとねご誕生は4〜5時間後。
楽しみだね〜。いよいよ会えるよ〜。頑張ろうね!」
と産婦さんに声をかける。

「○○さん(私)脈みせてもらい。これがお産の脈だよ。」と言われる。

感触を言葉にするのは難しいので、言葉ではうまく書けないけれど、
普段の脈とは違うのがよくわかる。
脈を診る3指にそれぞれピアノの鍵盤のように順番に
「ボロロン、ボロロン」と脈がかなり強く当たる。

「ほんと。力強い脈ですね。」と私が答えると、「そうなんですかぁ」
と産婦さんがはにかんだ嬉しそうな笑顔で私と目が合う。
ご自身で脈をとろうとしていらっしゃったので、
脈の取り方を教えてあげた。
「へぇ、ほんとだ。どくどくしてる。」と産婦さんは感動していた。

お灸をしている間にも陣痛がやってきていた。5分間隔くらい。

でもまだ生まれる陣痛じゃないので、余裕で産婦さんは会話ができる。

一通りお灸を終えて、まずはこちらも待ちの姿勢。

産婦さんも入院する個室に戻ってゆったりする。
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