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相手を知る大切さ
『自然なお産』とは、どのような意味合いなのでしょうか?
自然育児のコツ
自然育児のコツ
上記書籍の著者である助産師の山西みな子氏の著書には
自然なお産を望むという人は、お産に対して積極的に、
前向きに真剣に取り組んでいます。彼女たちは
「自然なお産とは『自分自身が産む当事者であり、
医療介入は最小限度にとどめ、家族とわずかの女友達か
助産師に見守られながら、安全に産みたい』という
意思が尊重されること」と明確な意思を貫いています。
(略)
産科学や助産学の考え方では、正常な妊娠経過を経て
やがて90%は正常な出産を迎えるものだと
信じられています。
そして、「自然なお産」という表現をせず、
つねに「正常か異常か」の範疇で考える癖がついています。
それゆえ、助産師の守備範囲として
「正常妊娠から正常分娩と正常産褥と正常新生児」
を取り扱うのが役割であると決められています。

医師にバトンタッチすべき異常な妊娠や分娩と産褥、
新生児の状態を的確に瞬時に判断すべき事を課題として
取り組んでいるのが助産師集団です。
(略)
助産師が目標とする「正常さ」と、
産む側の一部の人びとが期待する「自然さ」は、
ともに一致するものだと言えます。

医療職にありながら、助産師は法的には
「メスや薬やX線を用いることは許されていません。」
ただし、超音波画像診断や分娩監視装置によって誘導される
画像診断は、現状では許された行為とみなされています。
(略)
人びとは、「これだけの努力で日々の暮らしを
ととのえてきたのだから絶対によいお産となる」
ことを信じていますが、医療サイド側としては、
そのときになってみればわからない
突発的事態がしばしば起きるのも実情です。

わたしがかつて遭遇したことがあるのは、
さかご(骨盤位)、微弱陣痛、分娩遷延、胎盤早期剥離、子宮破裂、
帝王切開、吸引遂娩、切迫仮死、早産未熟児などというような
さまざまなありふれた異常妊娠と異常分娩のケースでした。
これらの異常は、予測可能ものから予測不可能のものまで
いろいろです。

目を通されて何かを感じていただけたでしょうか?
☆〜☆〜☆
以下に上記の内容と一緒に触れて欲しい内容を3つ記します。
-------
【その1】
私の妹の話ですが、
第一子のお産の際いわゆる正常妊娠で正常な陣痛がきて
LDRのある病院の産科でお産をしました。
LDRとは、陣痛・分娩・産後回復が移動せずにできるお部屋です。

子宮口が分娩可能なほどに開き、分娩姿勢をとることとなりました。
その際、助産師さんのみが立ち会っていました。

NST(分娩監視装置)で子宮収縮の強さと子供の心拍をとっていたのですが
いざいきもうと思ったらそれまであった子供の心拍がみつからない。
「よくあることだからね。大丈夫よ。」
と助産師さんはやさしく声をかけてくれたそうです。
お腹の中の子供の心拍が止まっていました。

急遽、助産師さんが院長を呼び、バタバタとする中、
吸引分娩となり、妹は出血が多く3日間ベット上に寝たきりとなり
子供を抱く事もできませんでした。

幸い子供は無事生まれ産声をあげてくれました。

生まれた子供はずーっと大きな声で泣いていたそうです。
まだ泣いてるの?というくらい大声で長時間。
妹はずーっとベット上で、遠くから聞こえる
我が子の泣き声にいたたまれなかった。と後に話してくれました。
-------
【その2】
昨日いただいたミーコさんからのお話。
私も天国に一人息子がいる者です。
私は全国でも評判のいい助産院で出産しました。

そして赤ちゃんを亡くしました。

解剖の結果分かったのは、出産が長引いた事が原因で
子宮内感染が起こり細菌性肺炎を起こした死でした。
しかし、生まれてすぐは元気に見え、生後24時間経った頃、
気づいたら隣で寝ているうちに亡くなっていた
・・・という突然の出来事でした。

私のような遷延分娩の場合、病院では、
感染をおそれて帝王切開や陣痛促進剤の使用を行います。
私は息子を亡くすまで、遷延分娩の危険性を知りませんでした。
病院で産んでいれば・・と後悔しています。

妊娠中から助産婦さんと密接につきあってきた
助産婦さんへの身内的心情もあり、
助産院での事故を口にすることはなかなか難しいのです。

お産は自然であり、自然であるからこそ
突然何が起きるか分からない怖ろしさもあると私は思い、
コメントさせていただきました。

-------
【その3】
私が個人的にお世話になった
母乳管理をして下さった助産師さんとのお話。
「よくどの産院がおすすめなのですか?と聞かれます。
そして、その答えに困ります。人それぞれで望むものが違いますし・・・。
いろいろなお産を見てきたのもあって、
たぶん私だったらNICUのある病院を選ぶと思います。」
-------
以前、ひとつの目標には多くのアプローチがある
ということを記したことがあります。

よき方法は1つではないし、実は星の数ほどもあり
アプローチは、今知っていることだけではないかもしれない。

相手を知ること。正の情報も、負の情報も。
それがまずは大事なことかもしれない。

そして、その人にとって最良だと思う選択方法の判断は人それぞれ。

知れるだけのことを知ったあとの結論は
【案ずるより産むがやすし】かもしれないけれど。

お世話になっている鍼灸の先輩の言葉
借りさせていただき、加筆させていただければ、
産むのは誰、あなたです。
あまり志が高すぎても困ります。自分を知りましょう。
志を高く持っても、出来ること、出来ない事があります。
でも、目標に向かって努力する姿勢は大事です。
お産は産ませてもらうのではありません。
自分で選んだお産をするために、それなりに体作りです。

・・・そうかもしれない。
ひとつの目標とたとえれば、受験だってそうだ。
相手を知らず、自分を知らず、努力もしなければ、一向に成果はあがらない。
努力をすること自体は無駄ではないと感じる。
| マタニティ(プレママケア) | comments(8) | -
コメント
★楓太ママさんへ
吉村先生ご自身が産婦人科医であるので、
助産師さんオンリーとはまた違うかもしれませんね。
もしかしたら、楓太ママさんのおっしゃる
的確な判断と緊急な対応もできる体制の
産院&助産の施設が吉村医院かもしれません。
ただ吉村先生ご自身は「自然」という言葉を
とても厳しく認識されているようです。

今日、
いのちのやさしいうけわたしをおはなしする会
のスタッフさんとお会いしました。
『自然』をキーワードにお話もしましたが、
その方は「ある人が医療の安心を求めて産院を選ぶのもある意味、安心を求めるという自然なことだと思います。」とおっしゃっていました。
各々の自然のスタイルがあるのかもしれませんね[ニコ]

大事なのは、お産にかかわる医療者も、産む側も、
相手頼りの依存にならないことかもしれませんね[ウインク]
| なちゅら→楓太ママさん | 2006/05/29 8:54 PM |
「自然なお産」シンプルな言葉だけど
大変なことだと感じます。
そんなお産が出来れば本当に母体にとってもいい事だと思います。
しかし、皆が出来ることではありませんよね。
 
吉村先生の事は妊娠中に知り、すばらしい取り組みをしていると思いましたが、やはり自然にこだわりすぎ
(安全でない場合は産院へ行くのでしょうが)
母体、胎児ともに安全なお産だとは思えず「助産院」という所に抵抗がありました。

でも産院でも絶対の安全はない。
だから自分と子供の事を考えて選ぶと言う事が大事ですね。

助産院と産院が一つになりなるべく緊急に対応できるようになり、安心して産めるようになればいいですね。
| 楓太ママ | 2006/05/29 9:40 AM |
★yurikoさんへ
当方のRSSへの登録をしてしまってすみません^^;
訪ねて下さった方の興味のあるところは、
私とも同じような方向性があるので、
リンク(なちゅらの仲間)以外にRSSを掲載しました。
もしご迷惑でしたら遠慮なくおっしゃって下さいね。

そうですね。お産について適切な選択ができたらいいなと思います。

実体験って知識が豊富になりますよね。
そして何より気持ちも。
yurikoさんが復職されたらそれこそ
ひっぱりだこじゃないでしょうかね?
カウンセラー的なこともできそうな気がしますよ^^

私も仕事を再開するまでに、お産の現場でも
仕事ができるように現場での研鑽に参加の予定です☆
どこかで実際に会うかもしれませんよー♪
| なちゅら→yurikoさん | 2006/05/26 5:59 PM |
★manaoさんへ
manaoさんの体験も体験から言えるとても大事なことだよね。
話してくれてありがとう。
そうだね。自然は「やさしい」だけでなく
「きびしさ」っていうのもあるものね・・・。
| なちゅら→manaoさん | 2006/05/26 5:43 PM |
お久しぶりです。
なちゅらさんのところからの
アクセスが増えていたと思ったら
リンクしてくれてたのですね〜。
どうもありがとう[ニコ]

お産は病気ではないけど
危険とは隣り合わせ。
確かに自然なお産にこだわりすぎる事も
リスクはありますね。
赤ちゃんとママの状態から
適切なお産の場を選択したいものです。

話は変わりますが
私は、助産師の資格はありませんが
不妊、流死産を経験して
知らぬ間に知識もついているし
なにより患者さんの立場に立って
仕事ができる気がして
産婦人科に携わるところに
復職したいとも思っていますよ〜。
| yuriko | 2006/05/26 3:52 PM |

私は長女のとき、逆子でどうしてもどうしても治らなくて結局帝王切開で産んだんだけどお腹を切って始めてへその緒が首に絡み付いていたのがわかったんだって。帝王切開が嫌で自然分娩を望んだけど危険だからって言われてやめたの。
もしそのとき自然分娩にこだわって産んでいたらきっと彼女は今いなかったと思う。

次女は早産で産まれて一見小さいだけで何の問題もなさそうだったけどNICUに入って検査をしたら低血糖を起こしていてそのままだったら脳に障害が残ったかもしれないと後で言われた。

私も「自然なお産」にすごく憧れます。でも自然だから安全というわけでは決してないんだよね。自然だからこそリスクも伴う時もあるんだよね。なちゅらさんの記事を読んでなお痛感しました。



 
| manao | 2006/05/26 3:35 PM |
★ミーコさんへ
いいえ、こちらこそありがとうございます[ニコ]
今回のことを記事に出来たのもミーコさんのおかげですよ。
私が負を既知だとしても、記事をご覧になった方には正の情報しか伝わってなかったと思います。
物事には必ず表と裏、陰陽がありますものね。
今後もコメント下さいね。長い伝言はメールで大歓迎です〜♪
| なちゅら→ミーコさん | 2006/05/25 7:57 PM |
正の情報も、負の情報も知ってこその選択。本当にそうだと思います。きつい文章になってしまったと後悔していましたが、こんなに誠実に向き合ってくださるなんて・・。とても感謝しています。本当にありがとうございました。
| ミーコ | 2006/05/25 7:36 PM |
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